当時の私には
福沢諭吉がどんな人かを
韓国語で説明する能力はありません。

・慶應義塾を作った人
・学問のすすめを書いた人
・明治維新前にアメリカに行った人
・西洋思想を日本に持ってきた人
etc

いろいろ考えたあげく
最終的に私が言えた言葉はこれでした。

 

「선생님(先生)」

 

この一言だけ。

 

当時の私にはこれが精一杯だったのです。

もちろん、彼女たちは
「はぁ?」
という表情で私を見つめましたが、

会話というのはこういう小さなきっかけから始まったりもすることもこのときわかりました。

 

その後、韓国語でこんな会話を続けたんです。

 

韓国人:何の先生?(무슨 선생님?)

私  :うーん、明治維新知ってますか?(음… 메이지 유신 알아요?)

韓国人:知ってる。(알아요)

私  :明治維新のとき、(메이지 유신 때)

    日本を作った人の先生。(일본을 만든 사람들 선생님)

    伊藤博文、知っていますか?(이토 히로부미 알아요?)

韓国人:知ってます。(알아요)

私  :伊藤博文の先生(이토 히로부미의 선생님)

韓国人:何を教えたの?(뭐 가르쳤어요?)

私  :ヨーロッパの学問(유럽의 학문)

 

福沢諭吉が伊藤博文を教えたかどうかは実際問題知りませんが、

こんな一問一答形式で話しが続き、

最後は

「韓国の独立党金玉均を支援した」

というところまで、たどり着くことができました。

 

韓国語訳をつけた部分に注目してください。

私が話した言葉は文法的に初歩の初歩だということがわかりますか?

 

単語を3-4つ並べただけのレベルです。

 

しかし、それでも韓国人との会話は成り立つんです。

 

韓国人からすると

相手が外国人である以上

韓国人と同じレベルの韓国語なんてハナから期待していません。

 

だから、

韓国人のように話せなくちゃ・・なんて思う必要はないのです。

 

まずは知ってる単語を並べてみる。

 

カタコト会話で構いません。

 

今のあなたも単語をちょっと覚えたら、すぐにできるはずです。

 

 

韓国人とどう出会うのか?

 

話すには、単語を並べるだけでいい。

 

言いたいことは理解した。

けど、韓国人の知り合いがいないんだよね・・。

 

 

もしかすると今度はこんなことを思ったかもしれません。

 

なので、韓国人とどう出会うのかについても少しお伝えしておきます。

 

 

(1)ネットで探す

一番簡単な方法はネットを使うことです。

 

試しにグーグルで

「韓国 メル友」

「韓国 ペンパル」

などと検索してみてください。

 

たくさんサイトが出てきます。

 

私が例の韓国人姉妹と知り合ったのもペンパルサイトを使ったからです。

本当に簡単に韓国人とコミュニケーションができます。

 

ぜひ試してみてください。

 

ただ、ときどき変なのも湧いて出てきますので、特に女性の方はお気をつけください。

 

普段は使わないメールアドレスを使うなど、対策をとってくださいね。

 

(2)地元の交流会に参加する

 

地元に大学があればおそらく韓国からの留学生がいるはずです。

ちょっと規模が大きいと交流会なども開かれています。

SNSなどで情報公開もされていますので、ぜひ探してみてください。

 

大きい都市にお住まいであれば、韓国料理屋にたいていアルバイトで韓国人が働いています。

そういう人に声をかけてみるのも方法ですね。

 

関東にお住まいであれば、新大久保で私の受講者さんが交流会を開いています。

 

求めよ!さらば与えられん。

 

あなたが本当に求めているならば、結構うまい具合に現れてきたりします。

アンテナを高く探してみてください。

 

 

●それでも自信がないならば??

 

 

相対性理論を発見した天才物理学者、アインシュタインはこんな言葉を残したそうです。

 

何かを学ぶためには自分で体験する以上にいい方法はない。

 

韓国語を話すということもあなたが自分で体験することです。

 

だから、ぜひ韓国人とどんどん話して、あなたにいままで考えも及ばなかったスピードで上達してほしいのです。

 

ただ、それでもやはり、

単語を並べるだけでも自信がない・・。

知り合いを探す時間もない・・。

のだとしたら、他に道はないのでしょうか?

 

いや、実はそんなこともないんです・・。

 

もちろん韓国人と話せればそれに越したことはないのですが、韓国人と話す機会も、時間もないけど

やはり韓国語がうまくなりたい・・

というあなたのために、私からひとつ提案があります。

 

自宅にいながら、移動しながら、韓国人と話すのとほぼ同じ効果を得る方法。

 

今日は長くなりました。

これは明日あらためて紹介することにしますね。

 

 

編集後記

あなたがいままでした一番大きな買い物って何ですか?

 

家でしょうか?

それとも車でしょうか?

 

私はやはり、韓国で1年間過ごしたことが一番お金をかけた最大の「買い物」でした。

 

私は経験にお金をかけることが多いです。

 

特にここにお金をかければ「◯◯できるようになる!」とわかるものに価値を感じます。

 

私は渡韓したあと、

西江大学韓国語教育院

という大学付属の韓国語学校に入学しました。

 

この学校は効率的に会話を上達させてくれることに定評がある学校です。

 

女優の黒田福美さんも学ばれたそうです。

ちょうど私を指導してくれた先生のお一人が担任をされたと話していました。

 

ところで、私が西江大学に通おうと決意したのは、独学で勉強して8年間という時間を無駄にしたからです。

 

たとえコツをつかんだとしても自力ではなく専門家のアドバイスを受けた方がスピードを上げて上達できるだろうと思ったからです。

 

そのおかげで韓国語を学ぶ仲間ができ、留学1年後にはサムスンで仕事を始めることができました。

 

しかも、お世話になった恩師とはいまでも連絡をとっています。

 

実際、私が韓国語教育に身を投じた後、受講生たちを西江大につれていき、西江大の留学体験授業を開いていただいたこともあります。

 

そして今、そのとき西江大で講師をされていた先生と一緒に、日本で「話すこと」の重要性を伝えるべく、西江大スタイルの会話授業が受講できるミニ留学体験セミナーも開くようになりました。

 

大きな買い物で、決断するのに勇気がいりましたが、結果として人生を変えてくれる買い物になったのです。

 

■—————————————–
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

今後もあなたを
上達にみちびく情報を
余すところなく紹介します!

ぜひ引き続きお読みくださいね。

■—————————————–

韓国語アドバイザーズ

代表:熊澤 重典

email to:
lecture@kankokugo90days.com

blog:
https//kankokugo90days.com/blog/