「ウェ」のハングルを書きたいんだけど、どういう組み合わせだったのか思い出せない・・・。

 

오と에だっけ?우と애だっけ?

 

(前回の記事)

ハングル二重母音を組み合わせる法則とは? 

 

文字を覚えるときは書きながら声に出してみると頭に入りやすいのですが、ハングルは文字がそれぞれ似ているのでごっちゃになってしまうこともありますよね・・・。

 

私がハングル文字を覚えようとしていた頃、最後まで頭の中で混乱していた組み合わせが「오(オ)」にどの母音を組み合わせればよかったのか? そして、「우(ウ)」と組み合せる母音はどれだったのか?ということでした。

 

さらに

 

「오と어」「우と아」の組み合わせが、何故ないのか?

「오と에」「우と애」を組み合せては、どうしてだめなのか?

 

ということが疑問に浮かんだりすると、気になって先に進めなくなるわけです。

 

なので、今回の記事ではこの二つの疑問を解説してみます。

 

 

ハングルの成り立ちの意味を知る

 

「오と어」「우と아」「오と에」「우と애」の組み合わせがない理由を知るには、まずハングル母音記号の成り立ちを知っておく必要があります。

 

ハングル母音記号の基礎6つの形をもう一度見てみましょう。

 

ㅏ ㅓ  ㅗ ㅜ ㅡ ㅣ

 

という6つの記号があるのですが、よーく見てみると「長いたて棒」「短いたて棒」「長いよこ棒」「短いよこ棒」という4つのパーツをいろいろ組み合せて、6種類の記号を作り出しているのがわかると思います。

 

実はこのパーツ、それぞれ意味があるんです。

 

どんな意味かというと

 

・長い縦棒「ㅣ」は、立っている人間を表し、

・長い横棒「ㅡ」は、大地を意味します。

 

そして、

・短い縦棒、短い横棒は、もともと棒ではなく「・」、つまり点として表現されていた部分で、この点は天(太陽)を表すものなのです。

 

つまり、ハングルの母音は「天・地・人」を表す3つのパーツを組み合せて作られているというわけです。

 

では、この「天地人」の観点から具体的な母音記号を見てみるとどうなるのか?

 

陽母音

 

1)

南からみた人の右側に太陽がある状態

ということは、人の東側に太陽がある状態ですよね?

 

つまり、東に太陽があるということは「朝」を表しているいうことで、この朝を表すㅏという記号に人間が一番強く大きく発声できる音「ア」を当てたということになります。

 

2)ㅗ

大地の上に太陽がある状態

つまり、を表すのがこのㅗという記号です。

 

この記号に口を尖らせて発音する音の中で一番強い音「オ」を当てたことになります。

 

日本でも絶叫大会とかの映像をみると「アーーーー」とか「オーーーーー」と叫ぶ人がほとんどで「ウーーー」とか「イーーーー」とか言っている人は見かけませんが、それと一緒で「ア」と「オ」が大きく、強く、明るい音であることから、「朝」「昼」を表す記号にそれぞれ適用させたわけです。

 

ところで、「ㅏ」という「朝」を象徴する記号と「ㅗ」という昼を象徴する記号のことを、韓国語の文法用語で「陽母音」といいます。

 

韓国語をすでに学んである程度の時間が経っている人であれば、この「陽母音」という言葉を聞いたことがあると思いますが、なぜ「陽母音」なのかというと、「朝」と「昼」を表す記号で表された母音だからです。

 

ということは、「陽」の反対=「陰」の母音もあるということなんですが、「陰」は要するに夜ですね。

 

陰母音

 

3)

南を向いた人の左に太陽がある状態

つまりㅏの反対の状態ですので、太陽が西にある状態を示します。

 

太陽が西にあるということは、「夕方」。これから日没に向かうという状況がこの「ㅓ(口を大きく開けてオと発音する)」という記号になります。

 

4)

大地の下に太陽がある状態

大地の下に太陽があるということは、これままさに「夜」です。

大地の上に太陽がある「ㅗ」は口を尖らせた「オ」という音を当てていますので、同じく口を尖らせた音である「ウ」は陰母音として扱われることになります。

 

 

陽と陰は共存できない 

 

さて、ここでもう一度二重母音の組み合わせを確認することにします。

 

 

●基礎母音「오(オ)」と他の母音を組み合せる二重母音

→와 왜 외

●基礎母音「우(ウ)」と他の母音を組み合せる二重母音

→워 웨 위

 

上の二重母音を比較してみると、こんな法則があることがわかります。

 

  • 오と組み合せる二重母音は、오と아はあっても、우と어はありません。
  • 우と組み合せる二重母音は、우と어はあっても、오と아はありません。

 

これを、ハングルの記号の意味を元に言い換えてみます。

 

오(昼)と組み合せる二重母音は、오(昼)と아(朝)はあっても、우(夜)と어(夕方)はありません。

우(夜)と組み合せる二重母音は、우(夜)と어(夕方)はあっても、오(昼)と아(朝)はありません。

 

わかりますか?

 

つまり、朝と昼=陽母音同士、また夕方と夜=陰母音同士であれば組み合せることができるが、陽母音と陰母音は両立することはできないので

「오と어」「우と아」の組み合わせは存在しない

ということになるのです。

 

왜と웨の関係も同じです。

 

오と애を組み合せるのは오が陽母音で、애も陽母音「ㅏ」が含まれているからです。

우と에を組み合せるのは우が陰母音で、에も陰母音「ㅓ」が含まれるからです。

 

ちなみに「이」が象徴する人は陰でも陽でもないので、외と위や애と에などのように陰母音にも陽母音にもくっつけることができます。

 

ということで、

「오と어」「우と아」の組み合わせ、そして「오と에」「우と애」を組み合わせが無い理由とは、

 

陽母音と陰母音は「昼と夜」が両立しないのと同じで、組み合せることができないから・・

 

ということになるのです。

 

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