この記事は、以下の記事の続きです。
「ワ」「ウェ」と発音するハングルの作り方。오+아→와、오+애→왜
まだお読みでない方は、上の記事から読まれると理解がより深まります。
오と組み合わせる二重母音は3つある
前回の記事で確認したとおり
오(オ)と아(ア)を一緒に発音すると와(ワ)という発音になり、
오(オ)と애(エ)を一緒に発音すると왜(ウェ)になる・・
というふたつの二重母音を確認しました。
発音のしかたは、오(オ)の記号で口を尖らせた状態を作って声をだしてから、아であったり、애を発音するので「ワ」「ウェ」となるわけです。
今回は오と他の母音を組み合せるグループの3つ目を見てみます。
3つ目は「오」と「이」を組み合せる「외」ですね。
외の発音方法
「이」と音を組み合せる二重母音は既に見てきましたが、代表的な音は
애 ← 아 + 이
에 ← 어 + 이
の二種類ですね。
両方とも口を大きく開けた状態で「아」もしくは「어」と「이」を同時に発音するという音でした。
오と이を同時に発音する「외」も、この「애」「에」と基本的には同じ考え方なんです。
つまり、오は口を尖らせた状態で発音するので、口を尖らし、その状態で「오(オ)」と「이(イ)」を発音すると「외」になります。
では、どういう音なのか、実際に発音してみましょう!
口を尖らした状態にして「オ」と「イ」を同時に発音する・・・
すると・・・
なんだかよくわからない、「エ」とも「ウ」とも「イ」ともつかない微妙な音が出たのではないでしょうか?
実はこの「외」という音は入門者にとって非常にややこしい発音なので、結構引っ掛かる人がたくさんいます。
「オ」と「イ」を同時に発音して出て来る音というのが、何が正しいのかよく分からないからです。
しかも、人によっては”「외」は「ウェ」と発音します。覚えてください!”と言われて、単純に覚えているという人もいるかもしれません。
私もそういうふうに覚えたのですが、「オ」と「イ」をいくら一緒に発音しても「ウィ」にはなりこそすれ「ウェ」にはどうしてもなりません。
なので全然頭に入らず「외ってどういう発音だっけ??」という状態が長いこと続いていました。
これも애や에が今では同じ音になってしまったのと同じく、長い月日を経て発音しにくい音がしやすいように変化してしまった一例であるようです。
もともと「외」は口を尖らせた状態で「オ」と「イ」を同時に発音するという音だったのですが、月日を経るごとにこの「イ」が「エ」という音に変化したものと思われます。
「イ」は口を横に引っ張って作る音ですから、どちらかというと口を適当に開けっ放しにして簡単に出てしまう音の「エ」に負けてしまったということなんでしょう。
この変化の痕跡がわかるサイトがあります。
韓国navarの国語辞典です。
http://krdic.naver.com/detail.nhn?docid=28289800
上のURLをクリックすると「외」の意味を解説するページが出てきます。
そのページを開いたら次の表記の右側にスピーカーボタンがありますので、そのボタンを押してみてくさい。
외4 外 [발음 : 외: /웨: ] ◯ ←この位置にスピーカーボタン
ボタンを押すと2種類の音が出てきます。
最初は「ウ〜」と唸っているような音、そしてその次に「ウェ〜」という音。
この最初の「ウ〜」と聞こえる音が、口を尖らせて「オ」と「イ」を発音した音です。
つまり、외本来の発音ですね。
そして、次に流れてくる「ウェ〜」という声が現在ポピュラーな「외」の発音になります。
ということで、「외」は本来文字通り「オ」と「イ」を同時に発音するものだったんですが、時代とともに発音しやすい形に変化して「ウェ」となってしまった・・・と理解していただければと思います。
なお、오(オ)と애(エ)を一緒に発音する「왜(ウェ)」とこの「외」についても、厳密に言うと違う音なんですが、実際には同じ発音で発音しまって構いません。
애と에が同じになったように、왜と외も同じになったということです。
오と組み合わせる二重母音のまとめ
ということで、오と組み合せた二重母音を3つ「와 / 왜 / 외」を確認しました。
오 + 아 –> 와
오 + 애 –> 왜
오 + 이 –> 외
もし오と組み合わせる二重母音はなんだっけ?と忘れそうだったら、오 + 아 をまず覚えて、その次に오 + 이を覚えてみてください。
「オ」+「ア・イ」です。
아と이を忘れなければ、残りの一つは아と이をくっつけた애を作った上で오とくっつけてみればいい・・・つまり오+애→애になるということがわかります。
そして、発音は와は「ワ」だと覚えたら、残りの二つは「ウェ」ですね。
それでもごちゃごちゃになりそうだったら、次の우と組み合わせる二重母音と比較しながら覚えるとわかりやすくなるはずです。
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