前のページでは、パッチムを上手に発音するために抑えておくべきポイントとして

 

・口の状態をどのようにつくるか?(口を閉じるのかなど)

・音をどのように作るのか?(息を止めるのか?鼻から音を出すのか?)

 

の2つを紹介しました。

 

具体的には、

 

Pは「口を閉じた状態で」「息を止める」という子音であり、

Mは「口を閉じた状態で」「鼻から音を出す」という子音である・・・

 

という説明もしましたね。

 

 

さらに、”ハングルの子音記号はすべて発音するときの口のかたちを象徴化”しているということ。

 

つまり、ハングルのかたちを読み取れば、どのように発音すればいいのかが分かるという意味で、「ハングルは発音記号である」という部分を実際に見ていただきました。

 

では、他の子音記号のかたちはどのような口のかたちを象徴化してるのか?

 

このページではパッチムの発音7種類の残り、5種類を見ていきたいと思います。

 

 

ㄱ(K)

 

通常は「G」と発音される「ㄱ」ですが、パッチムのときは「K」と発音すると考えていただいて結構です。

 

というのも、GでもKでも発音するときに使う舌の位置と発音方法が同じだからです。

 

では、どのように発音しているのか確かめてみましょう。

 

「がががが」でも「かかかか」でもいいのですが、とにかく何回か連続して発音してみたときに、あなたの舌がどのように動いているか確認してみてください。

 

そして「GAGAGAGAGA・・・」と発音したあと、最後「A」を部分については声をださないで「がっ!」というようなかたちで息を止めてみてください。

 

そのとき、あなたの舌はどこにありますか?

 

恐らく、舌が喉の奥に引っ込むようなかたちで息が止まっているかと思います。

 

実はこの舌を喉の奥に引っ込めて、気道をふさぐようなかたちで息を止めるというのが「G」もしくは「K」の子音単独での発音方法です。

 

そして子音記号「ㄱ」の記号のかたちは、この舌を喉の奥に引っ込めたときにできる舌のかたちをイメージして記号化されているのです。

 

「ㄱ」の発音のポイントを復習すると

・記号に象徴されているように、舌を喉の奥に引っ込める

・舌で気道をふさぐかたちで息を止める

という2つが重要です。

 

 

つまり、『Pは「口を閉じた状態で」「息を止める」という子音であり・・・』という説明方法にしてみると

G/Kは「舌を喉の奥に引っ込めて」「息を止める」という子音であるということが言えるわけです。

 

 

では、次にパッチムの「ㅇ」を見ていきたいと思います。

 

通常「ㅇ」は子音を発音しないという意味の記号なのですが、パッチムとして使われると「NG」という発音の記号になります。

 

なぜ普通のときとパッチムのときで発音が変わるかと言うと、昔は別々の記号が使われていたのがときを経るに従って 記号が似ていたため同じかたちになってしまった・・・という事情があるようです。

 

というのも「ㅇ」は母音と組み合せて「子音なし」を意味するときもパッチムを意味するときも”気道を使う”ということを表す記号だからです。

 

子音を発音せずに母音をそのまま発音するときは、気道から出てくる音をそのまま何の邪魔もせずに口から出すということになるのですが、この「ㅇ」というのは丸いかたちになっている気道から音が出てくることをイメージしたために、子音を発音しないという記号として使われています。

 

では、パッチムのときの「NG」という音がなぜ「ㅇ」になったかというと、これは気道からそのまま音が出てくるのとは全く逆に「ㄱ」と同じで舌を喉の奥に引っ込めて気道をふさいでつくる音だからです。

 

パッチム「ㅇ(NG)」の発音は「舌を喉の奥に引っ込めて」「鼻から音を出す」というものです。

 

鼻から音をだすのは「ㅁ(M)」でも見ていただきましたが、NGの場合はMと非常に似た音になるものの、Mのように口を閉じて音を出すのではなく、舌の奥で気道を塞いでつくる音になります。

 

このように説明すると小難しい感じがするのですが、実は日本語の「ん」は多くの場合このNGの発音をしています。

 

例えば

・しんかんせん

・しんおおさか

・ようかん

 

などの「ん」は舌の奥を上あごにつけて息を止め、その瞬間に鼻から声をだしてつくられている音です。

 

日本人は無意識に「ん」の発音をしているのですが、同じ「ん」でも実は3種類の「ん」の発音を使い分けています。

 

そして、日本人には同じ「ん」に聞こえてしまう言葉も、ハングル記号で表現すると実は3種類の記号に分けることができるのです。

 

 

一つ目はM。→「口を閉じた状態で」「鼻から音を出す」

・・・「しんばし」と発音するときの「ん」は、口が閉じることがわかるはずです。

 

二つ目はNG。 →「舌の喉の奥に引っ込め」「鼻から音を出す」

 

そして、3つ目は・・・。

 

その答えは「N」です。

 

では、Nはどのように発音すればいいのか?

 

このページは長くなったので、Nの発音方法は次のページで説明することにします。

 

 

次のページ:パッチムㄴの発音のしかた、ㄷの発音のしかた。