受講者の方々からいただく質問で多いのが、単語や文法の使いわけについてです。
その中で基本的な表現にもかかわらず、特にわかりづらいのが「아서/어서」と「니까」の違いについてですね。
私も韓国語中級を過ぎてもよく理解できなかったように記憶しています。
今回はこの「아서/어서」と「니까」の違いについて説明します。
ぜひご参考ください。
【受講者からのご質問】
3つの文章があります。これらの文章が正しいか教えて下さい。またどんな訳になりますか?
*오늘은 월급날전이니까 돈이 없습니다.
*오늘은 월급날전이라서 돈이 없습니다.
*오늘은 월급날전이다 보니까 돈이 없습니다.
【回答】
すべて「今日は月給日の前だから、お金がありません。」という訳になり、すべて正しい文章です。
なので、ご質問としては結局何が違うんだという話になりますね。
まず니까と아서/어서の違いですが、それぞれ「原因・理由」を表す接続助詞です。
しかし、提示している「原因・理由」の根拠が微妙に違います。つまり、
・「니까」は話者の主観
・「아서/어서」は客観・法則・常識
が「原因・理由」の根拠となっているのです。
もし、単純に「給料日の前日だから、いま金がない」という事実を述べるのであれば「월급 전날이라(서) 지금 돈이 없다」というのが自然です。
給料の前日という事実と、お金がないという事実はあたかも自然の法則のような因果関係が認められるからです。
誰にとっても、当たり前なことということですね。
しかし、シチュエーションが変わって、例えば
「今日、確か給料日の前日だから、あの人もお金持ってるかわからないよ」というような推測の話をする場合や、
理由として確実な因果関係があるとは言えないけど、話し手の考え・思いが根拠となって理由とする場合は「니까」が使われることになります。
ネットから文章を拾ってきたので見て下さい。
월급이 팍 줄었지만 그래도 월급날이니까 집에서 기념파티 하자고…
⇒月給ががくっと減ったけど、それでも給料日だから家で記念パーティーしようと・・・
給料日だからといって、必ずしもパーティーを開く必然性はないのですが、パーティーを開く理由は給料日だという”考え”→主観なので、니까が使われるのです。
では、最後に「다 보니까」は何かというと、まず「니까」が入っているので、”話し手の考え・思い”だということです。
またひとつネットで拾った文章があるんですが、見てください。
밖에서 놀긴 했어야했는데 아직 월급 전날이다 보니까 빈곤하네
⇒外で遊ぶことはしてなくちゃいけなかったんだけど、まだ給料日前だから貧しいね・・
「外で遊ぼうと思っていたら、”よくよく考えてみると”給料日の前でお金がないから、遊びにいけないよ」ということをいう状況で다 보니까が使われています。
つまり、「事前に想定したのと違った」感じというのが、理由の奥に含まれているように見えます。
ご質問の文章「오늘은 월급날전이다 보니까 돈이 없습니다.」も同じく解釈できます。
よくよく考えてみると、今日は給料日前だからお金がない・・・
逆にこれが니까だけであれば、特にそのような感情がのっておらず、「お金がないのは給料日の前だからだ」という考えを淡々と述べているというニュアンスになってきます。
その代わり、使える場面がより広いということにはなりますね。
ということで、もう一度整理すると「原因・理由」の接続助詞のニュアンスは
・「아서/어서」は客観・法則・常識
・「니까」は話者の主観
・「~다 보니까」は話者の主観+”よくよく考えてみたら”という感情
というイメージで区別してみてください。
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