いきなりですが、お伺いします。

あなたのお仕事はなんですか?

 

「◯◯に勤めています」「自営業をやっています」「会社を経営しています」

 

おそらく、こういった回答をされるのではないかと思います。

 

日本語において、今行っている行動を表すには「◯◯している」という表現をよく使いますが、文法用語では「現在進行形」といいます。

英語では「be+ ~ing」ですね。

韓国語では「動詞語幹+고 있다」が現在進行形の形になります。

 

ただ、韓国語では「動詞語幹+고 있다」はあまり無理して使わない傾向があります。

多用すると逆におかしな韓国語になってきます。

 

それはなぜでしょうか?

韓国語光速インストール学習法の受講者さまからいただいた質問とそれに対する回答を紹介します。

ぜひ参考にしていただければと思います。

 

 

質問1:「비가 오는 것 같아요.」「비가 오고 있는 것 같아요.」の二つは、「雨が降っているようです。」という意味で、韓国語表現として使えますか?違いはありますか?

 

韓国語の場合、日本語とは違って 動詞の現在形の中に進行形の意味も含まれています。

ご質問の文面から察するにすでにご存知かとおもいますが、従って無理して進行形を使う必要はありません。

 

 

しかし、なぜ進行形があるのか、進行形を使うのかというと 「まさに今◯◯という行動が行われている」という意味を強調するためです。

 

そういう意味では「비가 오는 것 같아요」も「오고 있는 것 같아요」も同じく、「(今)雨が降っているみたいです」 という意味になります。

そして、また、「오고 있는 것 같아요」は「(ちょうどいままさに、この瞬間に)雨が降っているみたいです」という ニュアンスを強調している表現だと言えます。

 

ただ、「~는 것 같다」という表現が「自分の主観によると◯◯なようだと思っている」というニュアンスを表す言葉なので、「오고 있는 것 같아요」という文章をより詳しく考えると、

「私の(根拠のない)主観によるといまこの瞬間雨が降っていると思います」

という意味になり、 この文章がどういうシュチュエーションで使われることになるのかは、 ちょっと想像しにくいですね。

 

ただし、文法的には成立する文章です。

 

質問2:「팔고 있는 것 같아요.」(売っているようです)というように팔다は進行形も使いますか?「파는 것 같아요.」としか使わないですか?どちらでもよいのか、どちらかしか使わないのか教えて下さい。

 

팔고 있다もつかえます。
 
例えば、いまこの瞬間にネットで韓国語教材を販売しているのですが、これはまさに「팔고 있어요」です。
 
売るという行為をいまこの瞬間に行っているので팔고 있다が成り立つわけです。
 
 
ただ、この팔다を進行形にするということは「今まさに売っている」ことを強調することになるため、逆に「過去に売っていなかった」もしくは「今後売らない」という状況を言外に表しているとも言えますね。
 
 
そういった意味だと、多少팔아요と팔고 있어요のニュアンスの違いがでてくることになります。
 
「파는 것 같아요」は意味として中立的に、過去や未来のことは全く関心がなく、ただ単に現在売っていることだけにフォーカスしたニュアンスです。
 
 
つまり、韓国語の現在形はよほど「今まさに◯◯しているところだ!」ということを強調したい場合以外には無理して使わないで、普通の現在形で十分ですよということになります。
 
 
 
 
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