動詞の原型の後に아や어がつくのはなぜですか?
わたしの受講者さまからこんな質問をいただきました。
というのがあったのですが、動詞の原型を-部分に適した形にして入れる時、原型から다を抜いた形をそのまま-の所に入れると思っていたのですが、아や어が必要でした。
この時、動詞の原型の後に아や어がつくのはなぜですか?
例)알아보다 몇 가지 ( )도 돼요?
⇒몇 가지 알아봐도 돼요?
(「~아요、~어요にする」では問題に아、어が含まれているのに、なぜ「-도 돼요?」にはついていないのか。。。という事にもなります)
ご質問を整理すると、つまりこういうことです。
- 動詞の原形に「아요/어요」をつける問題のときは、”아”요、”어”요というように아/어が含まれている
- しかし、動詞の原形に「~도 돼요?」をつける問題には「~”어”도 돼요?」というような表記はされていなかった
- なのになぜ「~도 돼요?」の前には아/어をつけなくてはいけないのか?
- それなら最初から「~아도 돼요? / ~어도 돼요?」と表記してくれればいいのに
ということですね。
まいにちハングル講座の編集過程でたまたまそうなってしまったのかもしれませんが、お気持ちは十分わかります。
この記事では、受講者さまの質問とそれに対する回答を紹介します。
用言と用言をつなげ方
まず、日本語から考えてみます。
「~도 돼요?」という文型は「〜もいいですか?」という相手の許可を求める意味を持っています。
例えば、日本語で「食べる」許可を得たいときは「食べもいいですか?」とか「食べるもいいですか?」という言い方はせず、
「食べ”て”もいいですか?」という言い方をします。
つまり、「~もいいですか?」の前には原形そのままをつけるのでもなく、原形から「る」を除いた形をつけるのでもなく「食べる」を「食べて」に変形させて使うことになります。
これは韓国語でも同じです。
食べるを意味する「먹다」と「도 돼요?」をつなげたいとき
・먹도 돼요? もダメで
・먹다도 돼요?も間違いになります。
これはなぜかというと、「食べる」という動詞の次に、さらに「いい」という動詞や形容詞を続ける場合、それに相応しい形に変えること(つまり、活用すること)が必要だからです。
この動詞や形容詞につなげるための形を「連用形」といいます。
連用形とは「用言に連なる形」ということで、用言とは動詞や形容詞のことを指します。
で、この連用形を作るための言葉が韓国語では「아/어」になるわけです。
ex.
日:「見る」+「もいいですか?」 →「見てもいいですか?」
韓:「보다」+「도 돼요?」–> 보 + 아 + 도 돼요? –> 봐도 돼요?
日:「食べる」+「もいいですか?」→「食べてもいいですか?」
韓:「먹다」+「도 돼요?」–> 먹 + 어 + 도 돼요? –> 먹어도 돼요?
日本語と韓国語の構造は同じではありません。しかし、こうして日本語の構造と比較しながら韓国語を考えてみると、理解しやすくなることが結構あります。
韓国語の文法を勉強するときは、丸暗記だけではなく、日本語だとどうなっているのか比較しながら進めていくとより理解が深まるはずです。
そもそも、~어도はひとつの単語である。
上の説明は「~도 돼요?」になぜ아/어をつけないといけないのか?というご質問に対する回答だったのですが、韓国語の文法的な説明をすると、実は正確ではありません。
韓国語の世界では、そもそも~아도/~어도がひとつの単語として扱われているからです。
naverの韓国語学習辞典で「-어도」と検索してみると、次のように出てきます。
前の事柄を仮定したり認めたりするものの、後の事柄とは関係がないかそれに影響を及ぼさないという意を表す「連結語尾」。
민준이는 술을 많이 마셔도 잘 취하지 않는다.
ミンジュンは酒をたくさん飲んでも、なかなか酔わない。좋은 책은 여러 번 읽어도 항상 새로운 감동을 준다.
いい本は何度読んでも、いつも新しい感動を与える。
例文を見ると、「~어도」は日本語の「〜ても」と同じ使われ方をしていますので、「〜ても」と「~어도」は全く同じと考えていいんじゃないの?と思ってしまいそうですが、ちょっと違いがあるので注意が必要です。
というのも、日本語の「〜ても」は「接続助詞の”て”」と「係助詞の”も”」という二つの単語をつなげた形なので、ときどき「も」を抜かして、
食べていいですか?
と言っても意味が変わらないのですが、韓国語の「어도」から”도”を抜かして먹어 돼요?とするのはNGです。意味が成立しなくなるからです。
韓国語の方はあくまで「어도」という形で使わないと「〜ても」という意味にならないんです。
ちなみに「-어도」には「仮定」「譲歩」という意味の説明がつき、「-어도」の後ろに「되다, 좋다, 괜찮다」などが続くと「許可」「許諾」「譲歩」の表現だという説明になります。
ということで受講者さまからのご質問を紹介しました。
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