「~으세요」と「~해 주세요」の使いわけとは?
韓国語を学びはじめると、かなり早い段階で「〜してください」という表現を習います。しかし、「〜してください」の言い方が2種類出てきますよね?
「~으세요」と「~해 주세요」です。
形が微妙に違うのですが、どのように使い分けるか知っていますか?
形が違うので、もちろん使われる場面や意味合いにも違いがあります。もしこの使い分けを知らずに適当に「〜してください」を話していると、韓国語として失礼な表現になることもあるんです。
この記事では、「〜してください」という日本語にまどわされずに、この二つの表現「~으세요」と「~해 주세요」を区別する使いわけの方法を解説していきます。
ぜひ最後までお読みください。
~으세요の意味とは?
まず、「~으세요」は基本的に「丁寧な命令」「丁寧な指示」という意味です。この表現は丁寧な言い方ながらも相手に何かを行うよう指示する際に使われる表現です。もっと直接的にいえば丁寧だけれども命令形なんです。
例えば、가세요という言い方があります。行くを意味する가다に으세요をつけた形です。
가세요は一般的に「行ってください」という意味だと教わります。
しかし、으세요が本当に意味するところは丁寧な命令なので、もし韓国でタクシーに乗ったときに「서울역에(ソウル駅に) 가세요」と言ってしまったら、運転手さんに対して上から目線な言い方になってしまうんです。「指示」しているわけですからね。
つまり、あえて「가세요」が丁寧な命令だとわかりやすくなる日本語訳をあてるならば、それは「お行きなさい」です。
韓国語の方は「お行きなさい」という日本語ほどには偉そうな感じにならないんですが、相手にお願いをするべき状況なのに「~으세요」という「命令形」を使ってしまうのは、やはりちょっとおかしいわけです。
~해 주세요の意味とは?
一方、「~해 주세요」は「お願い」または「懇願」のニュアンスを含む表現です。こちらは相手に対して何かをしてもらいたいとき、つまり自分のために行動を起こしてほしいときに使われます。この表現を使うことで、相手に対する配慮をより強調することができます。
なので、タクシーの運転手さんに「ソウル駅に行ってください」と伝えるときは「서울역에 가 주세요」とした方がいいわけです。こっちは「お願い」だからです。
「~으세요」「~해 주세요」の使いわけ例
それでは、これらの違いを踏まえた例文を見てみましょう。
- 「~으세요」の使用例:
- 어서 오세요(どうぞいらっしゃい。) →「いらっしゃい」という日本語は、まさに「来る」を丁寧な命令形にした形です。가세요が「お行きなさい」という意味なのと対をなしています。
- 여기에 앉으세요.(ここにお座りください。)→~으세요という韓国語が日本語の「お座りなさい」ほどキツい表現でなく日常的に使われている文法なので、앉으세요と앉아 주세요を混同しがちですが、앉으세요は「指示、命令」で앉아 주세요は「お願い、懇願」です。
- 잠시만 기다리세요.(しばらくお待ちください。)→기다려 주세요はこちら側に問題があって相手を待たせるときの”お願い”です。
- 「~해 주세요」の使用例:
- 살려 주세요.(生かしてください=命乞いするとき。助けてください。)→まさに「懇願」です。
- 도와 주세요.(手伝ってください。)→「手伝ってください」と他人に頼むとき도우세요とは言わないですよね。도우세요は「手伝ってあげなさい」の意味になるからです。
これらの例文からわかるように、「~으세요」は相手に行動を促すための丁寧な言い方、言い換えれば相手に対する敬意を表わしつつも直接的な行動を求める場合に使われます。
一方で、「~해 주세요」は相手に対するお願いを伝える際に使われ、相手への配慮がより強く示されているともいえます。
いかがでしたでしょうか?使いわけの基準がわかりましたでしょうか?
ということで「~으세요」と「~해 주세요」の使いわけについてでした。参考になれば幸いです。
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