ハングルはローマ字と同じだ!
まだ韓国語を勉強したことのない人、これから韓国語の勉強をスタートする人向けに、ハングル文字がどういう文字なのか、どのように覚えていけばいいのかを解説していきます。
ハングル文字がまだ宇宙文字に見えている場合は、本格的に勉強をはじめる前にこの解説を読んで、ハングル文字ってこういうものなんだ〜というイメージをつくってください。
ローマ字の復習
ローマ字はもちろん書けますよね?小学生のときに習ったはずですが、英語で使うアルファベットを使って、日本語を書いていく方法のことです。
「アイウエオ」であれば「a i u e o」と書き、「カキクケコ」であれば「ka ki ku ke ko」と二つの文字を組み合わせて書きます。このようにローマ字は基本的に二つの文字(時には三つ)の文字を組み合わせて、ひとつの日本語の音を表記します。
二つの文字を組み合わせたうち、前に書く部分を「子音」といいます。そして後ろ(三つ文字を組み合わせるときは三つ目)の文字のことを「母音」といいます。日本語50音で考えると子音は「k s t n h m y r w / g z d b p」のことで、母音は「a i u e o」のことです。
ここまでは大丈夫ですか?
ハングル文字にも子音記号と母音記号がある
では、いよいよここから本題です。
ハングル文字はローマ字と同じだ!という理由は、ハングル文字にも子音を表す記号と、母音を表す記号があり、その二つを組み合わせて一つの音を表現するからです。
例えば、ハングルで「ka」という音を表記したいのであれば、「k」に相当する記号「ㅋ」に「a」に相当する母音記号「ㅏ」を合体させて「카」という文字を作ります。韓国語で카と書いてあれば「ka」と発音するわけです。
ㅋ(k) + ㅏ(a) = 카(ka)
ハングルで「so」という音を記したいのであれば、「s」に相当する記号「ㅅ」と「o」に相当する母音記号「ㅗ」を組み合わせて「소」という文字を作ると、これを「so」と読むことになります。
ㅅ(s) + ㅗ(o) = 소(so)
どうですか?ローマ字と同じ考え方ですよね??
카の場合は記号を横に並べて、소の場合は記号を上下に並べるところがローマ字と違う点ではありますが、ローマ字が書けるあなたなら、ハングルの記号を覚えさえすれば、ハングル文字で何かを書ける!ということになります。
OKでしょうか??
ハングル文字とローマ字がちょっと違うところ
必ず子音記号+母音記号を組み合わせる
ハングル文字がローマ字と同じだと言っても、ハングルは記号を横に並べるときと上下に並べるときがあるように、やはりちょっと考え方が違うところがあります。
ひとつは1文字の数え方。ローマ字で「ka」と書くと文字数は2文字と数えますよね。しかしハングルでは「카」で1文字と数えるんです。つまり1文字のなかには必ず「子音記号と母音記号」が組み合わさっていないといけないんです。
となると、疑問が湧くはずです。「アイエウオ」はどうやって書くの??という話です。
ローマ字では「a i u e o」と母音の1文字だけ書けばOKなのですが、ハングルでは必ず「子音記号と母音記号をひとつずつ」組み合わせなくてはいけないので、「子音はゼロよ!」という子音記号を持ってこなくてはなりません。
つまり、ハングル文字には「子音はゼロよ!」という意味の子音記号があるんです。それは文字通り、数字のゼロと同じ形の「ㅇ」。「ㅇ」を母音記号の前にくっつけるんです。例えば、ハングル文字で「a」を表記したいならば、aを表すㅏの前にㅇをつけて「아」と書くわけです。
ㅇ(zero) + ㅏ(a) = 아(a)
韓国に行くとハングルの○がやたらと目立つと思いますが、これは「子音はゼロよ!」、つまり母音だけを発音する文字だったんですね。
yaとwaは母音を二つ組み合わせる
もう一つローマ字の考え方と違う点があります。
それはya yu yoなどの「ヤ行」の音とwa woの「ワ行」の書き方です。ローマ字ではka sa ta na…と同じような考え方で書けばいいのですが、ハングル文字にはyとwに相当する子音記号がありません。
というのも、ハングル文字では母音と母音を連続して発音するのがyaとwaだからです。
例えば、yaは「i」を発音してその後すぐに「a」を発音すると考えます。あなたも「ia ia ia ia ia ia」と早口で発音してみてください。そのうちだんだん「ya ya ya ya ya」になりますよね?
同じくwaの場合は「o」を発音した後すぐに「a」を発音すると考えます。yaの時と同じ要領で「oa oa oa oa oa oa」と早口で発音してみてください。やはり「wa wa wa wa」となるはずです。
ハングルで「ya」は「야」と表現します。子音はゼロよ!のㅇの次に、aをㅏに短い横棒を一本増やしたㅑをつけるんです。ㅑはㅏの前にiを発音するんだよ!!という意味の記号です。
一方「wa」は「와」と書きます。同じく子音はゼロよ!のㅇに、「o(オ)」を表す母音記号ㅗと先ほどから何度もでている「ㅏ(a)」を組み合わせたㅘを合体させたものです。
こうみると、ハングル文字って音と音のパズルみたいだと思えてきませんか??実際パズルみたいに音と音を組み合わせてまた別の音をつくるパターンがたくさんあるんです。
ということで、ここまでハングルの構造、組み立て方をみてきました。ハングルはローマ字と同じだ!と言った理由がわかりましたでしょうか?
丸暗記ではなく、理由を知りながら覚えていくと記憶に残りやすくなります。
では、また次の記事でお会いしましょう!
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