前回の記事ではハングル文字をローマ字で書く方法を見ていただきました。
今回はハングルをローマ字で表現してみる「子音編」です。
子音は母音に比べて、楽です。
韓国語の子音は19種類の記号がありますが、それに1対1でアルファベットを対応させていけばいいだけだからです。
まずは子音をカナダラ〜の順に並べてみます。
ㄱㄴㄷㄹㅁㅂㅅㅇㅈㅊㅋㅌㅍㅎ
これにアルファベットを当てはめてみます。
- ㄱ:g
- ㄴ:n
- ㄷ:d
- ㄹ:r (l)
- ㅁ:m
- ㅂ:b
- ㅅ:s
- ㅇ:-
- ㅈ:j
- ㅊ:ch
- ㅋ:k
- ㅌ:t
- ㅍ:p
- ㅎ:h
このように1対1で当てはめればいいだけです。
さらに、二重子音(濃音)がありますが、これも同じように
ㄲ:kk
ㄸ:tt
ㅃ:pp
ㅆ:ss
ㅉ:jj
アルファベットを二つ重ねればいいだけですね。
ただし、一つややこしいことがあります。
なぜ韓国語の始めの音は濁らないのか?
韓国語を既に勉強し始めている人はご存知だと思うのですが、韓国語の
ㄱ ㄷ ㅂ ㅈ
を文章の最初の音で発音するときは、濁らないで発音するというルールがあるということです。
つまり、普通の状態では、
ㄱ =g
ㄷ =d
ㅂ =b
ㅈ =j
と発音するところですが、これが文章の先頭で発音されるときは濁らずに
ㄱ = k
ㄷ = t
ㅂ = p
ㅈ = ch
と発音されるのです。
なので、このルールを反映して、ㄱㄷㅂㅈが先頭に来るときはそれぞれ「k t p ch」と表記されることになります。
しかし、そもそもなんでこんなややこしいルールがあるんですかね??
濁らないのではなく「濁れない」のだ!
このルールのおかげで、どんなことが起こるのかというと
例えば、김치をローマ字で書くと「gimchi」になるのかな?と思いきや、実際の発音では”g”は濁らなくなってしまうので「kimchi」と表記したり、
부산は「busan」ですが、実際には「pusan」つまり「プサン」と濁らないで発音するわけです。
なぜ文章の先頭では濁るものが濁らないのか?
私も韓国語教材受講者さまにご利用いただいているメールサポートでこうした質問を受けることがよくあるんですが、残念ながら明確な回答をすることができません。
しかし、そのとき必ずお答えしているのはわざと「濁らない」のではなく
どうしても「濁れない」のだ!
とご理解いただくようにしています。
じゃ、どうして濁れないの?と言われると私も言葉に窮してしまいますが、その辺の韓国人の気持ちを表しているブログ記事を見つけました。
(Pusanが合ってるか?Busanが合ってるか?)
※元のブログが移転していましたので、同じ作者の別の記事にリンクしています。
この濁る濁らないについて、日本人が思いもよらない韓国人の実態が率直に現れているので、全文翻訳して掲載します。
2011年釜山国際映画祭は名前をPIFFからBIFFに改名しました。
果たして、音声学的に見たとき外国人(英語圏)に対して釜山国際映画祭はどんなつづりが正しいでしょうか?
実際我々がプサンと言うとき、英語圏の人たちはPusanと聞こえます。
なぜなら我々が「부산(釜山)」を発音するとき、「부(釜)」を英語の「p」と似たように発音するからです。
我々は「ㅂ」を使うので、当然に「Busan」と発音していると思っていますが、実際我々が「부산(釜山)」と言うとき、「ㅂ」で声帯が震えません。
両唇が弾けながら息が漏れ出てきますが、声帯は震えないんです。
「b」サウンドならば当然に声帯から振動が起きなくてはなりません。
しかし韓国口語で「ㅂ」の発音が単語の最初に来る場合には声帯をその通りに使っていません。
だから実際に「p」の音と似てしまうですよね。
正確に同じではないですが、ネイティブ達は自分たちにの言語(英語)と似た音を比べてPusanと理解することになるのです。
面白くないですか?
我々はBusanと言っていると思ってるんですが、ネイティブは我々がPusanと言っていると言い、外国人が聞いたとおりPusanと言えば、我々は間違っている!Busanだと直しているんですよね。
万一いま、この話しが理解できなくても、みなさんが正確な発音記号とその音価を習得すれば自然に理解できるでしょう。
だから結論は我々が実際に使っている音を伝達することにおいてはBIFFよりはPIFFがより正確だと言えます。
[出所] Pusan이 맞을까? Busan이 맞을까?|작성자 방군
つまり、韓国人の立場から見ると、濁っているつもりで発音しているはずなのに、外国人からすると濁ってないらしいんだよ・・・
という話しだったわけです。
であれば、韓国人自身は濁る濁らないをあんまり自覚していないわけですから、ローマ字表記も
ㄱ =g
ㄷ =d
ㅂ =b
ㅈ =j
とだけ覚えておけば、いいんじゃないの?というのが私の考えです。
しかし、結論として、なぜ濁れないのかはわからなかったですね・・・。
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