서울역(ソウル駅)の発音のしかた。

音の添加という音変化がある

別の記事で「音の添加」という音変化現象を説明しました。

なぜ맛있다は마딛따と読まずに마싣따と読み、맛없다は마덥따と読むのか?

どんなふうに音変化するのかというと

「合成語及び派生語において前の単語や接頭詞の終わりが子音で、後ろの単語や接尾詞の初音節が이,야,여,요,유である場合には、「ㄴ」音を添加し「니,냐,녀,뇨,뉴」と発音する。」

というものでした。

より砕けた説明にすると、

  • 二つの単語が連続するとき
  • 前の単語がパッチムで終わっていて
  • 次の単語が이,야,여,요,유で始まっているとき、次の単語の이,야,여,요,유が「니,냐,녀,뇨,뉴」と発音される・・・

という現象です。

한국 요리の発音は?

具体的な言葉で見てみましょう。

例えば한국 요리(韓国料理)。

前の単語한국はパッチムで終わっていて、次の単語요리は요で始まっているので、요にㄴが添加されて「뇨」と発音されることになります。

だから、한국 뇨리という発音になるのですが、これだけにとどまりません。

さらにㄱパッチムのうしろにㄴが出てくることから「鼻音の前の破裂音は鼻音化する」という音変化ルールまで発動して、最終的には

한궁 뇨리

と発音しますよ!ということになります。

この記事では、この「音の添加」現象にさらに他の音変化ルールが合体した応用的な音変化を紹介します。

前の単語がㄹパッチムで終わるとき

音の添加に加えて、さらに他の音変化ルールが合体するのは、前の単語がㄹパッチムで終わるときです。

代表的な単語が서울역(ソウル駅)です。

前の単語である서울はㄹパッチムで終わっていて、次の単語である역は「이,야,여,요,유」のうちの여で始まっています。

パッチムの次に여がくると音の添加現象が発動されるので、여が녀に変化します。

したがって、

서울  녁

と発音されることになるはずです。

しかし、ㄹの次にㄴが来るとまた別の音変化ルールが発動されることになります。

ㄴよりㄹが強い!

どういうルールかについては、これも「標準発音法」を見てみることにしましょう。

第5章:音の同化 第20項

http://krdic.naver.com/help.nhn?page=3-1-5

「ㄴはㄹの前や後で”ㄹ」と発音する」

これは非常に単純な規定で

  • ㄴパッチムの後、ㄹ音が来るとき
  • ㄹパッチムの後、ㄴ音が来るとき
  • 両方ともㄴ音が負けてㄹに変わってしまう・・というルールです。

これを「流音化」とも言います。

具体的にどんな単語があるのかというと

  • 난로(暖炉)→[날로]
  • 신라(新羅)→[실라]・・古代朝鮮半島にあった国名
  • 대관령(大関嶺)→[대괄령]・・江原道にある地名
  • 설날(元旦)→[설랄]
  • 물난리(洪水)→[물랄리]
  • 줄넘기(なわとび)→[줄럼끼]

というような感じでㄴがどこにあろうが、ㄹと繋がるとㄹに変わってしまうという現象なんです。

ただ、ㄴが100%負けるというわけではなく、ときどきㄴが勝つこともあります。

  • 의견란(意見欄)–>[의견난]
  • 생산량(生産量) –> [생산냥]
  • 결단력(決断力)–> [결단녁]
  • 동원령(動員令) —> [동원녕]
  • 횡단로(横断路)–> [횡단노]
  • 이원론(二元論)–>[이원논]
  • 입원료(入院料) —> [입원뇨]
  • 구근류(球根類) —> [구근뉴]

例外の単語には明確な共通点がありそうでないのですが、全て漢字語ではありますね。

ㄹ音が添加される

で、話を서울역(ソウル駅)に戻します。

서울역は音の添加ルールの発動を受けて

서울”녁”

と発音されるはずだったのですが、これだとㄹとㄴが連続しますよね?

このときに上で説明したㄴとㄹが並ぶとㄴが負けてㄹと発音するというルールが発動されるわけです。

するとどうなるのか?というと

서울녁 –> 서울력

つまり最終的には서울역と書かれていても「서울력」と発音されるということになるのです。

서울역と同じような音変化が起こる表現としては

  • 물약(水薬=飲み薬) —> 물략
  • 알약(卵薬=丸薬) —> 알략
  • 휘발유(揮発油=ガソリン) —> 휘발류

などがあります。

ということで以上、合わせ技の音変化について紹介しました。

역(駅)という単語は、地下鉄に乗るとき必ず使う単語です。使う頻度が高い音変化なので、ぜひ発音練習を何度もやってみてくださいね!

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